四季ごよみ|クリンスイ・クラブ|家庭用浄水器なら三菱レイヨン・クリンスイ

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2016年7月の四季ごよみ

「つりしのぶ(釣忍)」をご存知でしょうか。あまり聞きなれない名称かもしれませんが、観葉植物を軒先や縁側に吊り下げて楽しむもので、風鈴と並び、古くから夏の軒先で愛されてきた夏の風物詩です。今年は猛暑が予測されていますが、日本ならではの“涼”を暮らしに取り入れて、夏を上手に楽しみたいですね。

江戸時代から親しまれてきた古典園芸苔玉のようなシンプルな形のものから、風鈴を吊り下げたもの、小さな金魚鉢がついたものなどさまざまなデザインがあります。

「つりしのぶ」とは、土や山苔を団子状にしたものに野生のシダ植物のシノブ(忍)を植え付けし、軒などに吊るして楽しむもの。シノブは山地の樹木や岩肌で育つシダ植物で、シダの割には乾燥に強く、水がなくても「耐え忍ぶ」ことからこの名がついたといいます。吊って楽しむことから本来は「吊り忍」ですが、縁起よく「釣りしのぶ」と書くようになりました。
もともと江戸時代に庭師たちがお得意様へのお中元用に作り始め、明治から昭和初期にかけて一般にも広まり、家々の軒先を飾るようになったそう。最近はシノブの下に風鈴をつけたデザインが多く、その涼やかな音色とともに夏の風物詩となっています。
つりしのぶの爽やかなグリーンは、まるで空中に浮遊する小さなオアシス。かの小林一茶が「水かけて 夜にしたたる つりしのぶ」と詠ったアイテムを、この夏は暮らしに取り入れてみませんか。

手軽に育てられる「シノブ」

涼しげな葉が特徴のシノブは、つりしのぶのほか盆栽としても古くから親しまれてきた植物。かつては山野草として扱われていましたが、苔玉が流行りだして一気にポピュラーになりました。
夏に葉が枯れる「シノブ」と、常緑を保つ台湾原産の「トキワシノブ」がよく出回っていますが、どちらも性質が丈夫で育てやすく、適度に水を与えて乾かさないようにすれば特に難しいことはありません。ガーデニングや盆栽初心者でも比較的簡単に育てられるのも人気の理由です。

(トキワシノブ)

台湾が原産のシダ植物で、葉っぱが分厚くしっかりとしています。常緑性で、一年中緑の葉っぱを鑑賞して楽しめます。西日や夏の暑い日差しには弱いので、室内などの半日陰で育てるのがポイント。

(シノブ)

ともと日本をはじめ東アジアに自生しているポピュラーな品種。苔玉として販売されていることが多く、トキワシノブよりも繊細な葉っぱが特徴です。落葉性があるので、紅葉が楽しめるのも人気です。

風鈴の音の秘密

風鈴の起源は中国で、もともとは風の向きや音の鳴り方で吉凶を占う道具でした。日本には仏教の伝来とともに日本に伝わり、当初は厄除けとして使われていたそうです。現代人にとっては、心地よく鳴り響く風鈴の音色は「涼しい音」ですが、かつては風鈴の音の聞こえる範囲は災いが起こらないと言われ、夏の魔除けの道具として使われていたといわれています。

日本の風鈴は種類も豊富で、ガラスのほか鉄や銅、陶器、木、など様々な材質の風鈴が作られています。鉄や銅製の風鈴はリーンと高くなり、ガラス製はチリチリチリとなるのが特徴。風のそよぎをそのまま音に変える風鈴には、不規則な自然界の音や光のゆらぎ1/fゆらぎがあり、人の気持ちをリラックスさせる癒し効果があるとされています。特に手作りの江戸風鈴は、1/f ゆらぎの音色を多く発生するそう。風鈴の音を聴き比べてみたくなりますね。

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